おまけSS:噂の『天使』と、俺の決意

冒険者ギルドで濃厚なサービスやってます♥

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俺は、とある街から流れ着いた冒険者だ。最近、このギルドで奇妙な噂を耳にした。「ルカというヒーラーの『濃厚なサービス』を受ければ、どんな疲れも吹き飛び、力が湧いてくる――いろいろな意味で」と。

最初は半信半疑だったが、その噂があまりにも熱を帯びていて、俺の好奇心は抑えきれなくなった。

ある日、俺はギルドの裏手にある薬草園のそばを通りかかった。普段は誰もいないはずなのに、奥から嬌声が聞こえてくる。覗き見は趣味じゃないが、これは『噂』の真相を確かめる絶好の機会だ。

そっと木陰から様子を伺うと、いたのはあのルカと、大柄な戦士のガストンだった。ガストンはルカの体を力強く抱き上げた。

(あっ……、あんな場所で……!?)

太陽の光が降り注ぐ中、二人の体が激しくぶつかり合う音と、ルカの甘い喘ぎ声が聞こえてくる。ガストンの無骨な動きに、ルカが声を上げるたびに、俺の股間が熱くなった。

その日の午後、俺はギルドの資料室で依頼書を漁っていた。すると、奥の本棚の陰から、またしても声が聞こえる。今度は魔術師のゼオンとルカだ。ゼオンはルカを抱き寄せ、本棚に押し付けていた。

(なんということだ……!)

彼の指がルカの柔らかい場所に触れるたびに、ルカの甘い息遣いが漏れる。ゼオンの知的で余裕のある表情と、ルカの蕩けるような顔。その背徳的な光景に、俺の胸は高鳴りっぱなしだった。

夜になり、俺はギルドの裏庭で休憩していた。すると、またしても話し声が聞こえてくる。今度は剣士のライオスとルカだ。ライオスはルカを壁に押し付け、情熱的に口づけを交わしている。そして、俺の視界に入ってきたのは――。

(あんな大胆なプレイを……!?)

ライオスの激しい動きに合わせて、ルカの腰がしなる。愛おしそうにルカを抱きしめながら、力強く体をぶつけるライオス。その情熱に、俺はただ息を飲むことしかできなかった。

翌日、俺は依頼で使う道具を取りに倉庫へ向かった。しかし、奥から聞こえるのは、複数の声と、何かがぶつかる鈍い音。覗き見ると、ルカを囲むようにして、複数の冒険者が群がっていた。クロウやシオンもいる。

(最高だ……!)

ルカの喘ぎ声が、倉庫中に響き渡る。彼らはルカの体を愛撫し、貪るように彼の唇を塞いでいた。その光景は、もはや乱痴気騒ぎのようだったが、ルカの表情は、どこまでも快感に染まっていた。

俺は、数日間かけて、このギルドの『天使ちゃん』が行っている『濃厚なサービス』の噂が、真実であることをこの目で確かめた。そして、俺は確信した。あの『サービス』こそが、このギルドの冒険者たちに、異常なまでの活力を与えているのだと。

俺は、もう迷うことはなかった。

「よしっ、俺もこの冒険者ギルドに加入するぞ!」

俺は、受付カウンターのリゼの前に立ち、そう宣言した。俺の顔は、きっと期待と興奮で、真っ赤になっていたことだろう。これで、俺もあの『濃厚なサービス』を、この身で体験できる。俺は、これからの冒険者生活に、希望しか見いだせなかった。


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